内容説明
クジラは、ヒトと同じようにお母さんのお乳を飲んで育つ哺乳類でありながら、クジラの先祖が大昔に、陸の上から海の中に生活の場所を移してしまいました。そして、陸の上にいるヒトとはかけ離れて、水の中でサカナとそっくりな形になって暮らしています。クジラはわれわれ人間に近い動物でありながら、どうして陸と違う性質を持つ水の中だけで一生を過ごし、速く泳ぎ、深く潜り、えさを食べ、子どもを育てて暮らすことができるのか不思議です。クジラは水の中で生きるために長い進化の時間をかけて、水の中ではいらない体の部分や性質を捨て、体の形を変えて、新しい性質を作り出したのに違いありません。クジラが変えたのは体のどの部分でしょうか。そして、どんな性質が変わったのでしょうか。考えてみると、クジラについて、不思議なこと、分からないことがたくさんあります。この本は子どもたちが持っている、そうした疑問のいくつかに、やさしく答えを出してくれます。
目次
くじらはさかなじゃないってほんとう?
くじらはなぜしおをふくの?
くじらはなにをたべるんですか?
どんなしゅるいがいるの?
どれぐらい大きいの?
くじらはなぜジャンプするの?
くじらはどこにすんでいるの?
くじらははなしをするの?
うたをうたうってほんとう?
くじらはどうやってねるの?〔ほか〕
著者等紹介
大隅清治[オオスミセイジ]
日本鯨類研究所理事長
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