ちくま学芸文庫<br> 古代ギリシアの同性愛 (新版)

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ちくま学芸文庫
古代ギリシアの同性愛 (新版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 576p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480512901
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0122

出版社内容情報

古代ギリシアの文化と社会を知るうえで、無視することのできない同性愛的傾向。それは、どのような形で表現され、受けとめられていたのか。本書は20世紀を代表する古典学の権威が、紀元前の8世紀から2世紀にわたる詩、壷絵、アリストファネスの喜劇、プラトンの対話篇、法廷弁論から落書にいたる膨大な史料を精査した、古代ギリシア研究史上の画期的名著である。同性愛的な行為と感情を克明に追い、性的関係のもつ複合的性格と自由で多種多様な姿を描きだすことによって、ジェンダー研究の基礎文献となった。収録図版多数。

解説 栗原麻子

内容説明

古代ギリシアの文化と社会を知るうえで、無視することのできない同性愛的傾向。それは、どのような形で表現され、受けとめられていたのか。本書は20世紀を代表する古典学の権威が、紀元前の8世紀から2世紀にわたる詩、壼絵、アリストファネスの喜劇、プラトンの対話篇、法廷弁論から落書にいたる膨大な史料を精査した、古代ギリシア研究史上の画期的名著である。同性愛的な行為と感情を克明に追い、性的関係のもつ複合的性格と自由で多種多様な姿を描きだすことによって、ジェンダー研究における基礎文献ともなった。収録図版多数。

目次

第1章 問題点・資料・方法(方針;美術;文献;用語)
第2章 テイマルコス告発(法律;エロスのさまざまな現れ;自然と社会)
第3章 特殊相と展開(秘めざる恋;偏愛と幻想;喜劇における同性愛;哲学における同性愛)
第4章 変遷(ドーリス人;神話及び歴史)

著者等紹介

ドーヴァー,K.J.[ドーヴァー,K.J.] [Dover,Kenneth James]
1920‐2010年。オックスフォード、ベイリャル・コレッジ卒業。セント・アンドルーズ大学ギリシア語教授を経て、オックスフォード、コーパス・クリスティ・コレッジ学長、英国古典学会会長、英国学士院院長、セント・アンドルーズ大学名誉総長を歴任。専門、古典学

中務哲郎[ナカツカサテツオ]
1947年、大阪生まれ。京都大学文学部教授を経て、現在、同名誉教授

下田立行[シモダタツユキ]
1950‐2003年。札幌生まれ。元・信州大学文学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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iwasabi47

4
歴史・文献学者の仕事。過去というものを思いきって単純な形でとらえたい人々には残念なことかもしれないが、わたしたちが考察の対象としているものは、恐らく、場所によっても時代によっても異なった相をみせる現象なのである。p.4252025/03/21

ポルターガイスト

3
歴史学者の労作。とにかく「客観的」に古代ギリシアの同性愛を料理しようとしており,そのため前半は偏執的なくどさがありしんどかったが,後半は非常に興味深かった。「トロイの木馬」のようなホメロスの神話やアリストファネスの喜劇ではあまり同性愛が前面に出てこない一方で,プラトンの著作では同性愛が自明の前提とされていることにずっと違和感があったのが一定解決した。女性がどれだけ外に出られるか,また書物が対象とする層の違いが史料に現れる同性愛的傾向と関係していたという説は面白い。歴史とはやはり単純なものではない。2025/05/04

Go Extreme

1
古代ギリシア性規範の解明困難 アテナイの同性愛受容 愛情の同性愛行為は罰則なしか ヒュプリス罪は受け手保護か 喜劇は受け手の女性性を揶揄 プラトン哲学のエロスと同性愛 アキレウスとパトロクロスの性的解釈 陶器画の股間淫は名誉の妥協点か 関係は年長求愛者と年少稚児 求愛者の卑しい労役 非対称な関係 追う求愛者 逃げる少年 恋愛成就は追う者の勝利 逃げる者の敗北 愛情と同性愛売春は区別 男性娼婦は不自然な屈服 受け身は女性的で嘲笑対象 同性愛への態度は地域差大 ドーヴァーは肉体的接触を重視 非対称性論は影響大2025/05/02

hi

0
今まで読んだギリシア関係の本の中でも、明言されてたりちょっと有耶無耶に言ってみたり、奥歯に物が挟まったような…という感じだったので、ズバッと言ってくれそうな本を読んでみた。『(5、6行の長文)…とはいえない』て文章が多くて、読むのに苦労したけど面白かった。『まるで、この絵師は性器を隠してはならぬとする強迫観念にとり憑かれているかのようである(p302)』笑った。エロ絵描く奴2000年経ってもだいたい同じ。古代ギリシアで同性愛が当たり前に存在したのは、支配ー非支配、教育ー被教育、年配ー年少の関係で→2025/04/24

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