出版社内容情報
明治末期、若い学生であった「私」は鎌倉の海岸である男に出会い、打ち解けない態度のその男に関心を持った「私」はその男を「先生」と呼んだ。
鎌倉から戻った後も「先生」と「先生」の妻と交流を深めていき、やがては家を出入りするようにまでになった。
「私」は大学卒業後、父親が危篤状態に陥ったため、実家に呼び戻された。そんな「私」の元へ先生から手紙が届いた。そこにはがずっと語られなかった、「先生」の若き頃の友情と愛との葛藤の告白が綴られていた。
1914年に執筆された夏目漱石の代表作のひとつ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hart
3
After graduating from college, I returned home to find a suicide note from my teacher. He had his friend K, who was in need, lived with him in a boarding house. A beautiful young lady also lived in the boarding house. When K told the teacher that ⇒2023/05/15
Atsuo Honda
0
本の中身が同じでも自分自身が変わっているので何十年後の再読はよいと教えられ、恐らく人生初めてまともに読んだ本の一つであろう夏目漱石「こころ」を英訳版で読み直してみました。ストーリーは忘れている部分が多かったですが、やっぱり高校時代若い時に読んだ本のスピリットのようなものは、無意識に自分の中の底で流れ続けていることを実感しました。登場人物は自分からどんどん道を閉ざしていきます。D.カーネギー「道が開ける」をこちらも元の英語版で交互に読み進めることで悲観と楽観の良いバランスの日々でした。明治の時代から変わらな2016/05/21