内容説明
名水というと、歴史上の著名人物が使った由緒ある湧水や様々な効き目が宣伝される機能水などが連想されるが、実は「名水」の定義はない。バイオ環境化学の研究者という本業の傍ら、日本各地の名水をたずね歩き、舌でなめ、水質分析を行い、「名水鑑定」をライフワークとしてきた著者は、どんな水を「名水」と結論づけたのか。これまであまり知られていない名水の機能と活用事例について楽しく語る。
目次
1章 名水とは
2章 健康と名水
3章 食品と名水
4章 日本酒と名水
5章 日本伝統文化と名水
6章 海軍と名水
7章 軟水人間論
8章 軟水ワールド、日本
著者等紹介
佐々木健[ササキケン]
1949年、呉市生まれ。1972年、広島大学工学部醗酵工学科卒業。灘(西宮)の辰馬本家酒造で3年間、酒造りの修行をした後、広島大学大学院工学研究科修士、博士後期課程で学び、1980年工学博士。同年より広島電機大学(現広島国際学院大学)講師、助教授、教授、工学部長を経て、2014年学長。2015年、病気療養のため辞職。専門は生物工学、環境化学。技術士(生物工学部門、総合技術監理部門)、環境計量士(濃度関係)資格を有し、光合成細菌を用いた5‐アミノレブリン酸(ALA)等の実用生産技術や放射性物質のバイオ実用除染技術の発明などで知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
3
名水の全てが飲んだときに美味しいと感じられる物とは限らない。そのまま口にするには大したことがなくても、手を加えることによってその真価を発揮する可能性もある。それを同じ名水という括りで表現するのは正しい評価を受けるには不適である。どう使うのが良いのかという情報もセットで発信する事が求められる2017/11/02
しびぞう
1
せっかくの名著なのに筆者の人柄と趣味と地域性が出すぎていて水の本だというのにくどすぎるという摩訶不思議な一冊だった。誰か本当に役に立つところだけ抜粋してまとめてくれる人はいないだろうか。2017/10/04
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- 和書
- まねっこでいいから