内容説明
雪の中からひょっこり顔を出したフキノトウ、パラボラアンテナのように春の日差しを集めるフクジュソウ、田んぼ一面に咲き誇るレンゲ、ひっそりと咲く可憐なカタクリ、でんでん太鼓にしたナズナ、草笛にして遊んだピーピー草、風に揺れるススキの銀の穂波、真っ赤に染まったカラスウリ、そして、遠い万葉や紫式部の時代から愛でられてきた秋や春の七草など、日本の原風景を彩る、どうしても残しておきたいふるさとの野草を描く。
目次
田んぼの野草(セリ―毒と薬は紙一重;コオニタビラコ―比べられて鬼になる ほか)
畦道の野草(ハハコグサ―母と子の節句;チチコグサ―母と子にはかなわない ほか)
水辺の野草(カサスゲ―科学技術もかなわない;ヒシ―だから忍者は持ち歩く ほか)
雑木林の野草(フキ―かわいい春の使者;フクジュソウ―まだ来ぬ春を先取り ほか)
草地の野草(オニユリ―鬼と呼ばれた花の工夫;ノアザミ―国を救った英雄 ほか)
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年、静岡県生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。農林水産省退職後にUターン。現在、静岡県農林技術研究所に勤務
三上修[ミカミオサム]
1954年、横浜市生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。自然科学のイラストを得意とする。現在はフリーとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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