内容説明
防食技術はあらゆる産業に関係する共通の基礎的工学技術として重要な位置を占める。とくに化学、食品などの装置産業においては、生産の拡大と操業の安定化に、また設備の寿命延長とその予測に多大な貢献を果たしてきた。さらに、アジア地域を中心に多くの国々が新たな高度成長期へ突入し、地球規模での資源・環境問題への的確な対処が急がれているこの時期、防食技術の果たす役割とその重要性はますます高まっている。本書は、基礎的腐食科学に根ざした真に役立つ防食技術を実現するために、実務を通して経験し体得した実践的防食技術をとりまとめ、業務手順に即して整理し、解説している。
目次
1 腐食の機構
2 腐食の現象と形態
3 耐食材料
4 環境の腐食作用
5 適性材料の選定
6 防食方法
7 防食設計
8 防食管理
9 腐食事例
10 腐食データベース
著者等紹介
北村義治[キタムラヨシハル]
工学博士、技術士(金属部門)。1949年日本大学理工学部機械工学科卒業。同年味の素株式会社入社。同社中央研究所主席研究員。1972年日本大学教授。1974年北海道工業大学教授。1990年同大学名誉教授。現在、北村技術事務所所長
鈴木紹夫[スズキツグオ]
工学博士、技術士(金属部門)。1963年北海道大学工学部応用化学科卒業。同年味の素株式会社入社、中央研究所勤務。1976年米国コネチカット大学材料科学研究所博士研究員(1年間)。1992年同社生産技術研究所主席研究員。現在、すずき技術士事務所所長
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