出版社内容情報
《内容》 医薬品化学の研究には化学の専門知識と生物学・薬理学を融和させばければならない.医薬品化学においては,薬理学の一側面,とくに物理化学的側面,分子レベルでの作用機序および代謝を明らかにすることが重要である.本書では化学を土台とし,生理学や解剖学の初歩と薬理学の実用的知識を解説した.
《目次》
第I部 薬理学の化学的および生物学的基礎
第II部 末梢および中枢神経系
第III部 末梢器官系の薬理学
内容説明
製薬会社や大学の研究室で創薬研究に携わる化学系の研究者にとって、薬理学の知識は生物系の研究者との意見交換を円滑にし、共同研究をより活性化する上でも不可欠である。本書は、物理化学や生化学に対する理解はあるが、生物学についてはほとんど知識のない有機化学者を読者として想定している。ヘルスケアの専門家を対象とした通常の教科書と異なり、化学的な視点から、薬理学の現象を捕えている。
目次
第1部 薬理学の化学的および生物学的基礎(薬理学の一般概念;薬物動態学;薬物の代謝 ほか)
第2部 末梢および中枢神経系(神経系の解剖学的構造と生理学の基本概念;ノルアドレナリンおよびドパミン作動性神経系;コリン作動系 ほか)
第3部 抹消器官系の薬理学(心血管系1:解剖学的構造と生理機能、高血圧症、高脂血症/アテローム性動脈硬化症および心筋梗塞;心血管系2:不整脈と心筋虚血;心血管系3:うっ血性心不全と利尿薬 ほか)
著者等紹介
キャノン,J.G.[キャノン,J.G.][Cannon,Joseph G.]
米国アイオワ大学名誉教授で、米国医薬品化学界の長老の一人である
江崎俊之[エサキトシユキ]
1970年京都大学薬学部卒業。1975年京都大学大学院薬学研究科博士課程修了。現在、江崎ゴム(株)医薬研究室室長、中京大学教養部非常勤講師、科学技術振興事業団永年協力抄録員。専攻は理論医薬化学
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