内容説明
「世界最北限のサル」の生息地・青森県下北郡脇野沢村に移り住んで15年。山に溶け込み、まるで群れの一員となったかのようにサルに接した。サルに恋して、ひたすらサルを追いかけながらも、常に冷静な眼で見つめてた著者が、サルの世界の子育てや介護、死のとらえ方、ハナレザル、障害をもつサルの生き方など、新しいニホンザル像を描き出し、人とサルの境界が錯綜する下北半島から人間と野生動物の共存について問いかける。動物写真家が綴る15年間の撮影・観察の記録。
目次
第1章 世界最北限・下北半島のサル
第2章 群れと遊動
第3章 サルもさるもの
第4章 春うらら
第5章 サル流、夏の過ごし方
第6章 胸騒ぎな秋
第7章 厳冬に生きる
第8章 生きるということ
第9章 サルを撮る
第10章 サルのこころ、人のこころ