内容説明
毛沢東・周恩来、〓小平、江沢民、胡錦涛そして習近平の時代を迎えた中国。彼の国は変貌したのか、それとも何一つ変わっていないのか…建国から2010年代に至る外交政策の決定過程を探りその行動を規定する論理とメンタリティに迫る。
目次
第1部 建国初期―国共内戦、朝鮮戦争、台湾海峡危機、ヴェトナム独立戦争(国共内戦期の「米・ソ・国・共」関係―東アジア冷戦の前奏;向ソ一辺倒政策の形成と影響;朝鮮戦争と抗米援朝;朝鮮戦争休戦にいたる政策決定;第一次台湾海峡危機;第二次台湾海峡危機;ヴェトナム独立戦争の政策決定―援越抗仏)
第2部 一九六〇年代における政策調整―中印紛争、中ソ論争(「中間地帯」の再建―中国アジア政策の起源としての一九五四年;中印国境紛争;中ソ同盟の形成と衰退;ヴェトナム戦争の政策決定―援越抗米;中国対外政策の「左」旋回―その前夜としての一九六二年;第二次中間地帯―一九五五年~六五年における中国の対西欧政策;対アジア政策急進化の進展―転換点としての一九六三年)
第3部 米中接近前後の政策決定(六〇年代中期における米国の対中政策概観;六〇年代末における対米政策変更の背景;曲折する対越政策―一九六八年の冷却化と一九七〇年の再活性化;中ソ国境紛争と米中接近;米中接近と「毛沢東―周恩来・決定メカニズム」;ニクソン政権の東アジア政策―一九六八年~七三年における米国の構想;毛沢東時代における中国対外政策の教訓)
第4部 冷戦後期における対米・対ソ外交(米中国交と八・一七コミュニケ;対越戦争の政策決定 一九七九年;一九八〇年代中国の対東欧政策;中ソ関係正常化の政策決定「冷戦との決別」―中ソ関係正常化の歴史的合意)
第5部 中国外交の軌跡と米中関係の展望(中国の外交政策決定;中華人民共和国対外関係六〇年の縦糸;一九八〇年代中国の対ソ政策と対米関係;米中関係と東アジア冷戦;米中関係四〇年の思考―管理強化を必要とする関係)
著者等紹介
牛軍[ギュウグン]
華東師範大学特任教授。1954年生まれ。中国人民大学卒業。中国人民大学大学院博士課程修了、法学博士。同大講師、北京大学国際関係学院教授をへて、2019年より現職。英国Cold War History誌編集委員。専攻は中国共産党史、中国対外関係史、中国外交政策決定、米国外交政策研究
真水康樹[マスイヤスキ]
新潟大学法学部教授。北京大学国際関係学院客員教授。1959年生まれ。中央大学法学部卒業。北京大学歴史学部大学院博士課程修了、歴史学博士。新潟大学教養部助教授をへて、1997年より現職。専攻は中国外交、中国史、比較政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BLACK無糖好き