出版社内容情報
経済問題と戦後外交が密接にかかわる構図、それは60年代に始まった。▼日本が「経済大国」への道を歩み出した一九六〇年代、インフレとベトナム戦争が米国の貿易黒字を食い潰すと、それを原資とする金兌換に下支えされた「強いドル」は危機を迎えます。▼ブレトンウッズ体制を維持し、如何にしてドルの価値を防衛するかという命題を抱えた米国は、戦後処理を終え本格的な海外進出の再開を目指す日本の前に立ちはだかります。▼それは東南アジア開発や安全保障、沖縄返還など、多方面に様々な軋轢を巻き起こしました。
序 章 国際収支をめぐる日米関係の構図
第1章 貿易自由化の葛藤 1959?1962年
第2章 利子平衡税の相剋 1963?1965年
第3章 東南アジア経済開発とベトナム戦争の連関 1965?1966年
第4章 日米「軍事オフセット」交渉の展開 1962?1967年
第5章 沖縄返還とドル防衛の連関 1967?1969年
終 章 「経済大国化」とドル防衛をめぐる日米関係
高橋 和宏[タカハシカズヒロ]
著・文・その他
内容説明
貿易自由化・ベトナム戦争・沖縄返還をめぐってせめぎ合う日本と米国。米国主導の国際経済秩序が動揺するなか、「経済大国化」する日本はいかに対応したのか。
目次
序章 国際収支をめぐる日米関係の構図
第1章 貿易自由化の葛藤 一九五九~一九六二年
第2章 利子平衡税の相克 一九六三~一九六五年
第3章 東南アジア開発とベトナム戦争の連関 一九六五~一九六六年
第4章 日米「軍事オフセット」交渉の展開 一九六二~一九六七年
第5章 沖縄返還とドル防衛の連関 一九六七~一九六九年
終章 「経済大国化」とドル防衛をめぐる日米関係
著者等紹介
高橋和宏[タカハシカズヒロ]
防衛大学校人文社会科学群准教授、博士(国際政治経済学)。1975年生まれ。1994年北海道釧路湖陵高等学校卒業。1999年筑波大学第三学群国際関係学類卒業。2001年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程修了。2004年筑波大学大学院国際政治経済学研究科博士課程修了。外務事務官(外交史料館勤務)、防衛大学校講師などを経て2013年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。