大正政変―国家経営構想の分裂

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  • サイズ A5判/ページ数 398p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784805110591
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C3021

出版社内容情報

初めて大陸に領土を得た近代日本は、それを如何に経営しようとしたのか。激突する国家構想は劇的政変の引き金を引く。

目次/はじめに――研究史の整理と課題の設定/第一章 日清戦後の大陸政策――1895~1904年/第二章 日本の大陸国家化と国内政治――1905~11年/補論1 桂園時代の鉄道政策と鉄道国有/補論2 満韓鉄道網整備と輸送力ギャップ/第三章 国家経営構想の分裂――1911~14年/補論3 日露戦後の日独同盟論/おわりに――政党政治と大陸政策

【著者紹介】
北九州市立大学教授

内容説明

初めての帝国建設に直面した近代日本の政治指導者たち。その理念と手法の衝突―

目次

第1章 日清戦後の大陸政策―一八九五‐一九〇四年(日清戦後の軍備拡張;中国分割の危機と日本;日英同盟と国内政治―陸海軍の協調(一)
日露戦争への道
日清戦後の台湾経営―積極的大陸政策の原型)
第2章 日本の大陸国家化と国内政治―一九〇五‐一九一一年(大陸政策の模索;戦後軍備拡張計画の成立;帝国国防方針の策定―陸海軍の協調(二)
満韓鉄道網整備と輸送力ギャップ
桂園時代の鉄道政策と鉄道国有)
第3章 国家経営構想の分裂―一九一一‐一九一四年(軍備拡張要求の噴出―帝国国防方針の動揺;辛亥革命と大陸政策;大正政変と桂太郎;日露戦後の日独同盟論)

著者等紹介

小林道彦[コバヤシミチヒコ]
北九州市立大学基礎教育センター教授、京都大学博士(法学)1956年埼玉県生まれ。1988年中央大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。北九州市立大学法学部教授を経て、2007年より現職。主著に『政党内閣の崩壊と満州事変―1918~1932』(ミネルヴァ書房、第39回吉田茂賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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MUNEKAZ

9
大正政変に至る過程を、日露戦争後の大陸政策と国家戦略の路線対立から見た一冊。植民地への積極投資を目論む児玉・後藤コンビと桂太郎、内地への投資を重視する政友会、そしてロシアの復讐戦を恐れ陸軍大増強を狙う山県有朋とその在り方は三者三様。同じ長州閥に入れられがちな桂と山県だが、その政策には大きな隔たりがあり、また両者の中間点にいたのが寺内正毅だったというのも面白い。結局、辛亥革命と日英同盟更新の問題から三者の均衡は崩れ、桂園体制崩壊→桂新党へと至る。「帝国建設」という難題に揺れる当時の政治情勢がよくわかる良書。2021/11/29

カラコムル711

0
日露戦争以後の日本の国家戦略に三つあったとし、従来顧みられなかった桂太郎、後藤新平、児玉源太郎らを取り上げたところが新鮮。 2015/06/08

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