内容説明
偉大な茶人たちの遺した言葉や逸話を紹介しながら、著者の解釈をわかりやすく加えた名著復刻シリーズの第2弾。茶花の扱いにどうして今日言われるような約束ができたのか、茶花の入れ方、鑑賞の仕方などのあれこれが「なるほど」と納得できる一書です。
目次
茶室と花
茶会と花
茶花物語
茶花の入れ様
茶花の実例
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mayu
5
久しぶりに勉強のつもりで読んでみた本ですが、とても面白く、感動する箇所が多かったです。茶事で活けられる花はその姿の美しさだけでなく、それを活けた亭主の心、行為の美しさが響いてくるという記述にとても共感できました。技術的な部分では有名な会記などから花に関する部分が図入りでピックアップされていて、インデックスとしても参考になります。ナタのさやの花入のエピソードなど、一つのお話としても素敵なのですが、様々な例をあげることで段階的に理解を深めていける構成が計算されているように感じました。文章の美しさも素晴らしい。2018/06/29