出版社内容情報
保険に加入すると気が緩み事故が増加する,これが典型的なモラル・ハザードとする説が存在する。はたして本当であろうか。
内容説明
“モラル・ハザード”は“倫理崩壊”の意味で多用された本書はこの外来語の由来と定着の推移、そして真の意味と意義を解明する。
目次
第1章 流行語としてのモラル・ハザード(発端―預金保険とモラル・ハザード;流行語へ;意味の拡散と用例の数々;定着と反省)
第2章 リスクとハザード(事故の心理的要因;物理的危険と道徳的危険;モラル・ハザードとモラール・ハザード;モラルとモラール)
第3章 保険の事故誘発・損害拡大・事故炙り出し効果(保険の事故誘発効果;保険の損害拡大効果;保険の事故炙り出し効果;医療保険)
第4章 モラル・ハザードの周辺(三すくみ;責任負担と注意力―保険のパラドックス?;逆選択;インセンティブ・システム)
著者等紹介
田村祐一郎[タムラユウイチロウ]
流通科学大学商学部教授。1942年生まれ、神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。小樽商科大学助教授、長崎大学助教授・同教授、姫路獨協大学教授を経て、1999年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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