目次
序章 問題の所在
第1部 旧来のミクロ経済学と保険構造(危険移転制度のロバスト性について―中和機構としての保険市場;リスク・マネジメントの経済分析;全部保険はつねに最適か?―保険需要の「全体論」的考察;保険市場とオプション市場との対応関係―保険取引の基本構造をめぐる理論的考察;保険市場の垂直的構造の経済分析―保険市場の「複眼」的力学モデルの精緻化)
第2部 「応用ミクロ経済学」と保険構造(保険の構造と情報の経済学;モラル・ハザードと「動機適合性」―保険学の新たなパラダイムを求めて;保険産業組織における「ターン・オーバー」現象と「ムラ」的思考の経済分析―保険市場に「シグナリング均衡」と「カースト均衡」とは存在するか?;総括)