内容説明
私は心理学的人間学を専門としている。簡単にいえば、人間の悩みや、苦しみを分析し、解釈し、治療すること、あるいは人間の理想像を求めるという仕事をやっている。そうした活動の中で、人間の問題は自分で取り組み、自分で直すことしかないという考え方にとりつかれてしまった。だから、その力をもつキッカケを与えることが必要だと思っている。そのためには自分を知り、他人を知ることが、最上の方法だろう。そんな意味でこの小著を書いてみた。
目次
第1章 自分を知る心理―人間、自分が思っているほど自分を知らない
第2章 人を読む心理―“愛されること”は“愛すること”よりむずかしい
第3章 甘えの心理―小手先を使わず、体ごとぶつかれ
第4章 悩む心理―他人を知ることで自分がわかってくる
第5章 性格を活かす心理―自分の隠れた才能を掘りおこそう
第6章 楽しむ心理―人生を心豊かに生きよう