内容説明
江戸時代に檀家制度が施行されて以来、日本人はあまりにも“家の宗教”に馴らされてしまった。そのため、自分の家がいかなる宗派寺院の檀家か、その宗派がどんな教えを説いているのかを知らない人が多い。本書は、わが家の宗教・宗派を正しく把握し、有意義な人生をおくるための糧となることを願って編まれた。人心の荒廃している今日の状況下にあって、本書を機縁に仏教徒としての自覚を深め、自己の完成をめざすと同時に、周囲に幸福をもたらす人々の出現を期待したい。
目次
第1章 曹洞宗とその歴史(曹洞宗という宗名;本尊・釈迦牟尼仏 ほか)
第2章 寺院・僧侶・儀礼(両大本山;七堂伽藍 ほか)
第3章 宗旨・教義・聖典(坐禅の要点―『坐禅用心記』にもとづいて;『修証義』の教え ほか)
第4章 檀信徒の信仰生活(信仰生活の意義;朝夕のおつとめ ほか)
著者等紹介
東隆真[アズマリュウシン]
昭和10年京都に生まれる。駒沢大学仏教学部禅学科卒業。駒沢大学大学院修士課程修了。大本山総持寺僧堂掛錫。現在、大乗寺山主・文学博士
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感想・レビュー
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くりりんワイン漬け
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世界中の各家庭はそれぞれの宗教を持っている。(持ってない国などはここでは特に除外して欲しい) 私のこれまでお会いした友人など夫々の家庭にはそれぞれの宗教感というものを持っている。それはつまり取得の深さの程度はあるであろうが、保々過去にそして今でも経典というものを常日頃から接しているはずである。 さて我々仏教を信ずるものはどうなのだろうか?わが家の宗教に関する教本を読んだこと一度でもあるだろうか?確かに葬儀等で読経する機会はあるがそれを理解する努力を少なからず行った覚えはあるだろうか? ただ仏教のとっつきに2012/11/09