出版社内容情報
櫛谷 宗則[クシヤ シュウソク]
編集
内容説明
澤木興道‐内山興正老師の流れをくみ、道元禅を真摯に歩む禅僧が選び集めた澤木老師の名言集。坐禅から立ち現れた平易で鋭い真実語、命の言葉の数々が我らの妄想を断ち切り、生きる力となる。
目次
1 自己る(自己を発明する 生活を創造する;澤木は澤木になるだけでいいのじゃ ほか)
2 変身する(私は堕落が好きなのじゃが 凡夫澤木の自由がきかぬ;決定的にめでたい人間になる ほか)
3 観る(人生なあに やってしまったら同じことじゃ;あなたが生まれてきた根本理由は何か? ほか)
4 宇宙する(トルーマンも毛沢東も 衲は抱いて坐禅しておる;坐禅が神々しいのは 宇宙が神々しいからである ほか)
5 拓く(健康で長寿だ?まるでただの長生きしたい病じゃな;諸仏は迷いの真っ只中 衆生は悟りの絶頂 ほか)
著者等紹介
櫛谷宗則[クシヤシュウソク]
昭和25年、新潟県五泉市の生まれ。子供の頃、講演に来られた澤木老師にまみえたが覚えていない。19歳のとき、内山興正老師について出家得度し、安泰寺道場に10年間安居。老師の隠居地に近い宇治田原町の空家(耕雲庵)に入り、縁ある人と共に坐りながら老師のもとに通う。老師遷化の後、故郷へ帰り、地元や大阪などで坐禅会を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rigmarole
13
印象度B+。一日に一、二節、数頁のペースで読み進めました。『禅に聞け』のいわば続編で、重複する内容も多いですが、本書の方が理解しやすいように感じます。しかし一般の禅語もそうでしょうが、特に老師の言葉は頭で理解して覚えるものではなく、体に馴染ませて、敢えて言えば体で覚えるべきものでしょう。情報だと思って読むと、すぐに飽きます。本書からも多くを教わりましたが、一つ挙げるとすれば、悩みとは脳が勝手にこしらえたものだから、何も考えずにすべてをあるがままに受け入れ、ただ坐れ。そうしたら悩みなど存在しない。無分別。2020/04/23
-
- 和書
- 顔氏家訓 講談社学術文庫