内容説明
悪人が仏法を聞いたら善法になるように、一般には思うが、そうではない。助からない身がそのまま助かる身。不幸を除いて幸福を求めるのは世間心。それは宗教心ではない。どんな境遇であっても、安心しておられる境地を見出したのが宗教。如来といえば遠いように思う。もっと近い所に宗教心として如来がわれわれを背負っておられる。法蔵菩薩といっても求道心のこと。真に「親鸞教学」と言いうる信念内容を、曽我量深師から受け継ぎ、自己自身の思索で肉付けした言葉。
目次
第三会―一九六三(昭和三十八)年七月十二~十五日
第四会―一九六四(昭和三十九)年七月
感話
著者等紹介
安田理深[ヤスダリジン]
1900年、兵庫県美方郡温泉町に生まれる。本名、安田亀治。1924年、大谷大学専科に入学。1930年、曽我量深、金子大栄を中心とした興法学園を発足させ、雑誌『興法』の編集発行人となる。1935年、曽我の命名による学仏道場、相応学舎を開き、以降逝去されるまで講義。1943年、東本願寺において得度、法名を理深とする。1944年より1946年まで大谷大学に奉職。1967年、肺結核のため入院。1971年退院。1982年、逝去。真宗大谷派贈講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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