内容説明
サトリとは、損すること。マヨイとは、得すること。澤木興道老師に二十四年間随侍した内山興正老師が、自分自身の修行の指針とするため折々に書きとめた澤木老師の言葉。その厖大な言葉の数々を内山老師の弟子・櫛谷宗則師が現代の人々に直接呼びかける形で再編集。
目次
1(他人の目がすごく気になるあなたへ;流行にのって得意になっているあなたへ ほか)
2(坐禅を始めたいと思っているあなたへ;坐禅で胆力をつけたいと言うあなたへ ほか)
3(科学や文化の発達をすばらしいと思うあなたへ;他人と意見が合わなくてと言うあなたへ ほか)
4(教養のためにちょっと仏教をと言うあなたへ;仏法のありがたい話を聞くのが好きなあなたへ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もちもちかめ
20
明治のひとは何でも知ってたのかと勘違いしそうになりました。本当に。座禅スゲー!!感動ポイント。人間は炎と一緒で一時も同じでないのに同じように見えるだけとか。自分なんて自分ではかかえきれないもの。諦めて宇宙と一緒になれば良いとか。だー!現代人が必死で研究して検証して証明したことですけども!て、こうしてまた一人、狂信者がでるのね。いやでも感心したよ。2018/01/27
rigmarole
12
印象度B+。意味不明の言葉もありましたが、少し考えて分からなければそのまま先に進んでとにかく読了。ゆっくり読んでいく中で、心に響くものを拾っていけば良かろうと思って読みました。歯切れがよく厳しい老師の言葉を咀嚼して自己を反省すると、あらためて日々凡夫の生活をしていることに気付かされ、叱られっ放しのような気がしました。彼のおっしゃっていることを、頭では理解できても真には分かっていない。その証拠が今の自分の生活であり、今の自分の姿勢だ。仏教に関心があり仏教的実践のフリをしていても全く仏道になっていない、と。2020/02/28