内容説明
釈尊の正法を護持し、釈尊に帰れと叫んで江戸時代の仏教を復興した学徳兼備の聖僧・慈雲尊者。尊者を慕う真言僧が宗派の枠を超えて、仏教の根幹を念頭におきつつ、尊者の教えに聞き、確かめながら誠実に素直に『眼蔵』の重要巻を読み解く。『正法眼蔵』と慈雲尊者の法語の重なり。新たな視点からの読解。
目次
『正法眼蔵』“現成公案”原文
『正法眼蔵』“現成公案”現代語訳
現成の構造
迷と悟
悟りと外界
仏道と自己
迷いの起源
法位に往す
悟りと自己
人間の偏見
命の現成
悟りの境涯
宝徹禅師無処不周
仏道の活動
慈雲尊者について