内容説明
永遠の釈尊による、すべての人の救いを説く法華経。本書は、わが国で最も親しまれてきたこの経典について、その内容・教えをはじめ、インド・中国・日本の仏教でどのように理解されてきたのかを幅広く展望する。特に観音経として知られる普門品は、詳しく紹介。
目次
第1部 法華経とは何か(法華経の成立と展開;“法華経二十八品”の概要;主要各品の教えとキーワード ほか)
第2部 法華経信仰の広がり(法華経と古代ガンダーラの諸信仰―その「統合の論理」;インド仏教の法華経観―世親の『法華論』;天台思想から見た法華経―智〓を中心として ほか)
第3部 観音経の世界(観音経のメッセージ;現代語訳つき“妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈”;観音経と観音信仰―その起源と展開 ほか)