内容説明
「法華経」の正確な全容解説、最適な入門書。経典全体のストーリーの展開を正確に把握できるよう、「妙法蓮華経」全28品(章)を原文に沿って要約し解説する。好評の旧版に付論「『法華経』の現代的意義」を加えた増補新装版。
目次
序品
方便品
譬喩品
信解品
薬草喩品
授記品
化城喩品
五百弟子受記品
授学無学人記品
法師品〔ほか〕
著者等紹介
菅野博史[カンノヒロシ]
1952年福島県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。創価大学文学部教授、中国人民大学講座教授。文学博士(東京大学)。専門は、仏教学、中国仏教思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マウンテンゴリラ
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敢えて現代的なドライな見方をすれば、法華経とは仏の永遠性、公平性を説いたエッセンスの部分を除いた大部が仏の偉大さ、教義の遠大さをアピールする広告であると受取れなくもない。しかし、そのエッセンスがいかに素晴らしいことであるかを自分のような煩悩にまみれた人間には十分に理解はできないが、深く考えてみる価値は十分にあると感じさせられた。特に世俗にまみれた自分にとって、常不軽菩薩の慈悲は、現世での理想的価値観となり得ると思え、またそれを現代人の生き方として示そうとした宮沢賢治の偉大さにもあらためて敬意を抱いた。2012/11/25