内容説明
インドからチベットへ継承された後期密教の厖大な行法を集大成し、整合性のある教理・実践体系として確立したツォンカパ。その主著全篇の文脈を丹念に読み解くことで、密教最奥義に至る道筋を開示。
目次
第1章 『真言道次第広論』理解の背景(「ラムリム」と「ガクリム」;五道と十地の修道論;仏身論と顕密の教主)
第2章 『真言道次第広論』全十四品の概要(ガクリム第一品「総論」;ガクリム第二品「所作タントラの道次第」;ガクリム第三品「行タントラの道次第」 ほか)
第3章 『真言道次第広論』第十二品の和訳(生起次第の要点解説;成就法の実修次第)
資料 五大本尊九流儀の行法次第
著者等紹介
齋藤保高[サイトウヤスタカ]
1959年、東京都生まれ。1982年、早稲田大学政治経済学部卒業。図書館勤務の後、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(チベットハウス)広報担当として1998年まで勤務。同年9月、ゲシェー・ソナム・ギャルツェン師、クンチョック・シタル師とともにチベット仏教普及協会(ポタラ・カレッジ)を設立。同協会事務局長、兼講師として現在に至る。1989年以来、ソナム、クンチョック両師のもとでチベット仏教の基本を学修。さらに、ゲルク派大本山デプン寺ロセルリン学堂の大阿闍梨チャンパ・リンポチェ師から、「秘密集会」を中心とする無上瑜伽タントラの生起次第と究竟次第の行法を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。