出版社内容情報
栄養の力で人々を健康に・幸せにすることに携わってきた筆者が、明治の富国強兵・殖産興業時代、戦後の深刻な低栄養時代から、現代の新たな栄養問題の軌跡を紐解く。
過去には誰も成し遂げなかった国際栄養士会議を横浜に誘致し、今や栄養界で知らない者がいない筆者がアフリカ、アジア、ヨーロッパも訪問し、あらゆる問題の解決に貢献するジャパン・ニュートリションを発信していく。
目次
1章 ひとは、なぜ栄養を考えて食べるのか(ジャパン・ニュートリション、アフリカの大地を行く;喜ぶことも、悲しむことも失った子ども ほか)
2章 日本の近代化と栄養学の導入(国民を強くするための栄養学;海軍と陸軍の脚気論争と食育基本法;食料危機と栄養研究所の創設;栄養専門職の養成が始まる)
3章 日本の栄養改善、その壮絶なる戦い(戦争による焼け野が原の中での栄養士誕生;戦後復興と日本の栄養改善;食料不足の解決と栄養改善法;学校給食の誕生と発展;食文化と栄養学の融合;産官学連携による栄養改善を世界に発信)
4章 人間栄養への道(暗黒の四〇年の始まり;一条の光と一粒の成果 ほか)
5章 高齢社会とジャパン・ニュートリション(健康寿命の延伸とは;高齢者の生理的変化と低栄養 ほか)
著者等紹介
中村丁次[ナカムラテイジ]
1948年生まれ。徳島大学医学部栄養学科卒業、新宿医院で臨床の実践、東京大学医学部で医学博士取得、聖マリアンナ医科大学病院栄養部長・内科学講師、内科客員教授を経て神奈川県立保健福祉大学教授・栄養学科長、2011年より学長。公益社団法人日本栄養士会会長。2023年神奈川県立保健福祉大学名誉学長、公益社団法人日本栄養士会代表理事会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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