内容説明
脳はもっぱら、グルコースをエネルギー源としているが、グルコースが乏しくなると、脂肪の最終分解物であるケトン体を使って活動するようになる。この代謝経路の変更を利用した副作用の少ない食事療法を、わかりやすく解説。
目次
ケトン食の解説(ケトン食とは;ケトン食を行うための予備知識 ほか)
ケトン食の実践(ケトン食を始める際に準備するもの;献立を立てる際のポイント・調理の注意点 ほか)
ケトン比2.5:1のケトン食献立―付 いろいろなケトン比のおやつとケトン食の学校給食への応用(800kcal/日の献立;1,000kcal/日の献立 ほか)
ケトン食に関するQ&A(ケトン食実施前の質問;ケトン食実施中の質問 ほか)
資料(食品構成表;ケトン食食品交換表―五訂増補日本食品標準成分表による)
著者等紹介
丸山博[マルヤマヒロシ]
医療法人社団わかば会松戸クリニック院長。特定非営利活動法人小児慢性疾患療育会理事長。ケトン食普及会ケトン食指導医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カンジパパ
8
ケトン食療法とは、てんかん患者さんや Glut-1(グルットワン)異常症の患者に有効な食事療法です。脂肪を分解して発生するケトン体が発作を抑え、糖に代わって脳にエネルギーを供給することができます。僕の子どものカンジは後者の Glut-1 異常症という病気を持っており、今もケトン食を実践しています。本書は、2009年刊行で内容も新しくてレシピもたっぷり載っている、とても実践的な本です。内容は難しいんですけどそれは置いといて、Glut-1 異常症という病名が帯に明記された、画期的な本なのでした。2010/03/06