内容説明
大和の山ふかく、其処には著者の本然的な生活があった。灯を流す深い谷の水、雪竹の割れる竹藪、飯乞いに行くという寒村、里はずれの畑の七阪、鶉のとおねのする片照りの山、山の秋草をわけて行く麻衣姿、草庵、鉦の音、風の音、木立、空の色など、本歌集の読者もこれらのものを視、聴き感ずることが出来るであろう。
目次
片照りの山
麻衣
入日の前
杏の赤さ
著者等紹介
米田雄郎[ヨネダユウロウ]
1891(明24)~1959(昭34)奈良県に生まれる。23歳にて前田夕暮に師事「詩歌」に作品を発表する。夕暮に従い口語自由律短歌時代を経て27年「好日」を創刊する。28歳にて近江極楽寺の住職となり、山頭火他多くの歌人、文人の来訪を受ける。近畿一円に短歌や文芸を志す人を育て文化興隆に力を注ぐ
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