目次
緑素粒
水母季
奴隷絵図
雪炎
弟子
火柱像
血忌
兄妹
洪水伝説
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のせ*まり
24
この短歌を17~20歳で作ったというから恐すぎる。。未成年らしい中2病ぽい世界観でも芸術にまで昇華させると文学になるのか、、、。(誉めてます)寺山と並んで憧れた歌人です。エロティックで美しくて、静かで。今でも『大空~』の一首を読んだ時の衝撃は忘れない。大学時代、前衛短歌にはまっていた頃を懐かしく思いながら味わいました。短歌の良いところは一瞬でその世界に入っていけるところ。 2017/06/28
kaizen@名古屋de朝活読書会
21
#春日井建 #短歌 大空の斬首ののちの静もりか没ちし日輪がのこすむらさき #未成年 #緑素粒 #返歌 寒空の絞首ののちの虚しさか没ちし日章のこす橙 参考:短歌研究 2004年8月号 春日井建追悼座談会 失われなかった青春性 (追悼・春日井建 特集)篠弘、佐佐木幸綱、水原紫苑。現代百人一首(岡井隆)2016/09/14
チェアー
7
なんという言葉。 そして静かに絶望した未来。 振り返ると女性の象徴としての母がいて、それ以上の女性が見いだせないという同性愛性。 すらりと読んだだけでは、とても入り込めない固い鎧。 何回も読み返したくなる歌集。2020/12/24
nininice
4
美術館に行くと、まず最後の部屋まで早足でまわり、どこにどんな作品が展示されているかを確認する。それからこれは…!と思う作品をじっくりじっくり味わう。この歌集も全く美術館で美術作品を見るような感覚で味わっています。なんて贅沢な時間!2016/08/13
はち
4
短歌版ライ麦畑みたいなものだろう。30になった今読むとそこまで毒に侵されないが、10代で読んでたらどこまでこの歌集に毒されたろうか。そう言えば永田さんもそんなこと言ってたな。10代でこの耽美さを出せるのは才能と言わざるを得ない。もう一度読むことになるだろう。2015/01/28