内容説明
百人一首とは、天智天皇を祖とした〈天皇制律令国家〉という「船」に乗り合わせた人々の姿を、およそ五百五十年間、百人が詠んだ歌を編集することで藤原定家が表出した、きわめてドラマチックな歴史書である。
目次
反骨の船人たち
時代は移る平安へ
異色の船人たち
移り行く時
ときめく歌人群
天暦の治へ
確執の時・哀歌撩乱
花開く
白河時代へ
崇徳院哀歌絵巻
後白河院時代
船歌永久に
著者等紹介
小椋一葉[オグラカズハ]
1942年、岐阜市生れ。京都大学大学院修士課程修了。愛知県立大学助手を経て古代史研究に専念。民間伝承や神社分布、祭神の分析等から古代史の謎に迫る斬新な方法で、黎明期の歴史の暗部に新たな光を当てたシリーズ〈伝承が語る古代史〉で脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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