叢書パルマコン03 農の原理の史的研究 「農学栄えて農業亡ぶ」再考

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叢書パルマコン03 農の原理の史的研究 「農学栄えて農業亡ぶ」再考

  • 著者名:藤原辰史【著】
  • 価格 ¥3,850(本体¥3,500)
  • 創元社(2021/02発売)
  • ポイント 35pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784422202952

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内容説明

農学の工学化が進む今、工学に従属しない「農学」はどのようにして存在可能なのか。「農本主義」の提唱者にして我が国の代表的農学者である横井時敬を軸に、満洲移民政策に深く関与した橋本傳左衛門、転向農学者杉野忠夫、ナチス農業法研究の法学者川島武宜、反骨の農学者吉岡金市ら、農に関わる思想と実践を詳述。旧来の農本主義的疑似ロマン主義に流れることなく、医・食・心・政・技を総合する、未来の農学を目指す、史的試論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

無重力蜜柑

9
まあまあ。農学という学問分野が本質的にはらむ問題を、国内外の(テクノクラートというよりはロマン主義的傾向を持つ)農学者の活動と思想を通じて描き出そうという試み。著者自身も「現場」での働きに精を出す活動家/思想家的な農業史家であり、記述の端々から共感や反発といった情念が滲み出ている。それをアカデミズムとしてどう評価するかは人によって異なるだろう。自分としては、著者とのスタンスの違いから理解がスムーズにいかないところもあった。ただ、思想や政治に踏み込んだ主体的歴史記述は、古き良き科学論という感じで悪くない。2025/03/31

はる

2
農業経済学を専攻してたものの、本書に出てくる学者たちのやこの時代の農学を全然知らなかった。特に満州の話。 農だけにとどまらず他の世界と接合していくこと、理論だけにとどまらず実践につなげていくこと、は私自身も農学をする中で意識してきたことだし、これからも大事にしたいこと。2023/10/21

Go Extreme

2
科学はなぜ農業の死を夢見るのか:食と農の死 北一輝の消化器消滅論 農学栄えて農業亡ぶ 農学の思想を求めて 夢追い人農学ーチャヤーノフと横井時敬の理想郷:チャヤーノフの理想郷 農業経済学者のユートピア 労働と科学技術 小農経営と自然環境 躓き石としての文化 台所と農業の廃止 八方破れの農学ー横井時敬の実学主義 大和民族の農学ー橋本傳左衛門の理論と実践 転向者の農学ー杉野忠夫の満州と農業拓殖学 血と土の法学ー川島武宜のナチス経験 反骨の実学ー吉岡金市による諸科学の統一 農学思想の瓦礫のなかで2021/03/01

PETE

1
農学に思想を伴って挑んだ人々が、精神主義や満蒙開拓・ルイセンコ論争に絡めとられて死屍累々となる経緯を、文献の紹介をしながら知らしめていくのが非常に愉しい本だった。外国の農業思想との対決が、ドイツ・ロシアという当時の2大後進国のものに限られていたのは残念なのだが、当時の米英仏に農学なんてものが資本主義に絡め捕られずに存続していたのか疑問なので、そこを次に読んでみたいと思った。2021/06/29

meòrachan

1
全体の話と言うより「農の原理」におけるキーパーソン(と著者が考える人)の話.面白かったです.「・・・否,・・・」と言う表現が複数あって,学術書の場合,この表現の意味をどうやって取れば良いかわからなくてとまどいました.2021/05/05

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