内容説明
老境に到ってなお失われない柔らかな感性。人生の諸相を読む者の心に直截に届けるけれん味のない自在な文章…単行本未収録の短篇・追悼文・エッセイを収める。小説家、詩人、児童文学者、翻訳者―さまざまな分野で活躍した著者のスワン・ソング!
目次
ヌートリア
来訪したもの
咳
夏、そして冬
幸福感について
寝台自動車
病室
追悼文ふたつ
文芸誌「そして」に連載されたエッセイ
著者等紹介
三木卓[ミキタク]
1935年、東京に生まれる。2歳時に父の仕事の関係で大連に移住。以後、46年まで満州各地で過ごし、引揚げ後、静岡市で育つ。早稲田大学文学部露文科を卒業後、日本読書新聞、河出書房新社で編集者として働く。在学中より詩を書き始め、67年、『東京午前三時』でH氏賞を、71年、高見順賞を受賞。72年ごろから文芸誌に小説を発表。並行して児童文学の創作や翻訳の分野でも活動する。73年、「鶸」で芥川賞受賞。84年、『ぽたぽた』で野間児童文芸賞受賞。86年、『馭者の秋』で平林たい子賞、2013年『K』で伊藤整文学賞などをそれぞれ受賞する。23年、死去。享年88歳
小谷野敦[コヤノアツシ]
1962年、茨城県に生まれる。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了。学術博士。2002年、『聖母のいない国』でサントリー学芸賞を受賞。小説では10年「母子寮前」で、15年「ヌエのいた家」で芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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