内容説明
日露戦争に出征して生還、関東大震災を経てなお、太平洋戦争を生き抜き、戦後の繁栄を支えたひとりの商人の生涯―東京市麹町に一代で羅紗問屋を築いた自らの父をモデルに描く著者渾身の長編大河小説!
著者等紹介
庵原高子[アンバラタカコ]
1934年、東京市麹町区(現東京都千代田区)に生まれる。白百合学園高校卒。54年、里見〓氏が顧問を務める劇団鎌倉座に入団。56年、第一回中央公論新人賞に応募し、予選通過作品として名前が載る。58年、「三田文学」に「降誕祭の手紙」を発表。「文学界」11月号に全国同人雑誌優秀作として転載される。その年、結婚。翌年、同作が第40回芥川賞候補となる。同候補の山川方夫氏と知り合い、小説の指導を受けるようになる。61年、「三田文学」に6回にわたり長編「地上の草」を連載。以後、育児と家事に専念し、創作から遠ざかる。89年、慶応義塾大学通信教育課程に入学。91年、坂上弘氏が編集長を務める「三田文学」に、30年ぶりに「なみの花」を発表。95年、慶応義塾大学文学部英文学科を卒業。97年に小沢書店より『姉妹』を刊行。2005年に『表彰』を、2013年に『海の乳房』を作品社から刊行。2018年、田畑書店より『庵原高子自選作品集 降誕祭の手紙/地上の草』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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