内容説明
「父・露伴の記録者」という役割を脱し、独自な作家スタイルを確立した幸田文―素人を自認し続け、「台所育ち」の表現者として、生きるための知を求めた“稀有な批評的存在”を読み解く!
目次
序章 「台所育ち」というセルフイメージと、その表象世界
第1章 「文子」が生き直す物語たち
第2章 開かれていく語りの世界
第3章 幸田文の再生―戦後世界を生きる女性性を表象する
第4章 身近にある生と死を物語る
第5章 大自然を歩く「台所育ち」の豊かな感性世界
著者等紹介
藤本寿彦[フジモトトシヒコ]
昭和27(1952)年、愛媛県生まれ。奈良大学国文学科教授。日本近代文学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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