現代アジア叢書 はるかより闇来つつあり―現代中国と阿Ｑ階級

新島 淳良/加々美 光行【著】

田畑書店（1990/07発売）

• サイズ B6判／ページ数 334p／高さ 19X13cm
• 商品コード 9784803802269
• NDC分類 222.07
• Cコード C0330

目次

第１章　それぞれの中国―「文革」　山岸会のことなど
第２章　現代中国と阿Ｑ階級
第３章　知識人の視座
第４章　内部の混沌

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[オオタコウイチロウ]

「文革」が美しい理念にも拘らずあのように惨憺たる結果に終わった原因は、かつての紅軍のような、よく訓練された、使命感にもえた遊民無産階級ではなく、教育されていない阿Qのところへ少年少女たちを投げ込んだ、その準備のなさにあったと思います。［…］七八年から「下放」は中止されましたが、大部分の知識階級は二度と農村に行こうとは思わないでしょうね。［］「文革」でひどい目にあった現在の指導者たちは、訓練されていない阿Qたちの恐ろしさを肝に銘じているはずです。彼らに権力を与えることはできない、と密かに思っているでしょう。

2023/09/27

[ゆきんこ]

新島淳良が「毛沢東最高指示」を書いた動機が面白い

2021/11/09