内容説明
知能犯、生活経済事件捜査に携わる警察官の必読書。多様な不正会計手法と実例を勘定科目別に解説。財務諸表から不正会計を見抜く8つの手順。銀行捜査・物読み・取調べのテクニック。企業法務、監査に携わる実務家、弁護士必携の書。
目次
第1編 基礎編(証憑書類とは;会計帳簿に関する基礎知識;財務諸表とは;上場企業の有価証券報告書)
第2編 財務分析(財務分析の基本的視点;勘定科目分析;決算書の分析)
第3編 知能犯事件における帳簿捜査以外の捜査について(帳簿捜査と他の捜査手法との連携の重要性;物読み;取調べ;国際捜査)
著者等紹介
清野憲一[キヨノケンイチ]
平成元年司法試験合格、平成3年東京大学法学部卒業、司法修習生(45期)、平成5年検事任官、以後、東京・大阪地検特捜部を含む各地検勤務、法務省刑事局付、在英国日本国大使館一等書記官、法務大臣秘書官、警察庁組織犯罪対策部暴力団排除対策官、国連アジア極東犯罪防止研修所次長、東京地検公判部副部長等を経て、平成27年7月よりさいたま地検公判部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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SOHSA
18
《購入本》現職検察官による著作であり、実務に即した内容で迫力がある。小説のような華々しさはないが、それが現実であるからこその重みがある。2016/05/02
fuzziiko
0
上場企業などの様々な不正事例を取りまとめた一冊。 財務捜査といってもあくまで開示されている範囲内での解説に留まっている。 ただし、科目別(資産、負債、純資産、販管費別)の不正事例について幅広く取り上げられており、一読する価値はある。強いて言うと、もう少し捜査目線での記載があればより参考になるのではとないかとは感じました(守秘義務的に難しいのだろうけど)。 いずれにせよ、経理財務や内部統制に携わっている方は一読する価値はある。 読んでる中でこういう見方やケースもあるのかという発見はある。 ★3つ2024/07/03