内容説明
本書は、日本の研究者による本邦初の「プロファイリング」に関する学術書。と同時に、その歴史、定義、現在の研究や実務の現状が、詳細に記されている入門書でもある。執筆陣は、犯罪捜査の現場に立って業務を行う科学捜査研究所の心理担当者、および巨視的な観点から全国の犯罪を分析している科学警察研究所の若手研究者。トピックス、研究紹介、用語説明といった情報を、随所に挿入している。普段知られることのないリアルな捜査現場の雰囲気とともに、実物大のプロファイリングを描写している。
目次
第1章 総説:プロファイリングとは何か(プロファイリングとは何か;捜査員から見たプロファイリング;犯罪捜査におけるプロファイリングの役割)
第2章 プロファイリング研究とその手法(プロファイリング研究略史;FBI方式のプロファイリング;リバプール方式のプロファイリング地理的プロファイリング;プロファイリングの実践例)
第3章 罪種別プロファイリング研究(性犯罪のプロファイリング(強制わいせつ;強姦)
放火のプロファイリング(単一放火における可能性;都市の連続放火事件を対象とした知見)
窃盗犯のプロファイリング
ストーカーのプロファイリング)
第4章 プロファイリングの現状と展望(プロファイリングに関する討論会;実践と研究への提言)
著者等紹介
桐生正幸[キリュウマサユキ]
山形県警察本部科学捜査研究所
高村茂[タカムラシゲル]
徳島県警察本部科学捜査研究所
田村雅幸[タムラマサユキ]
科学警察研究所防犯少年部長
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