資本主義対資本主義 (〔2008年〕新)

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  • サイズ A5判/ページ数 350p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784803503548
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C1036

内容説明

21世紀の資本主義システムが直面している矛盾を予見した名著が復刊。「ネオアメリカ型資本主義」と「ライン型資本主義」の相克。今後の日本がたどるべき道は…。

目次

第1章 アメリカの復活
第2章 アメリカの後退
第3章 金融と栄光
第4章 アングロサクソン型保険対アルペン型保険
第5章 もう一つの資本主義
第6章 ライン型の経済的優位
第7章 ライン型の社会的優位
第8章 ライン型資本主義の後退
第9章 なぜ、競争力のないほうが勝つのか?
第10章 ドイツからの第二の教訓
第11章 ヨーロッパの転換期とフランス

著者等紹介

アルベール,ミシェル[アルベール,ミシェル][Albert,Michel]
フランスのヴァンデ県に生れる。パリ政治学研究学院および国立行政学院卒。法学博士で一級財務検査官。レジオンドヌール勲章を受ける。ヨーロッパ投資銀行理事、EC委員会経済構造・開発局長、エクスプレス・ユニオン副会長、経済計画官、フランス総合保険グループ会長等を歴任

小池はるひ[コイケハルヒ]
慶応大学仏文科卒。同修士課程中退。実務翻訳、ビジネス通訳。NHK国際放送翻訳センター。1985‐87年、海外広報協会より出向し、在仏日本大使館広報文化センター勤務、その他、数回滞仏

久水宏之[ヒサミズヒロユキ]
富山県生まれ、福岡県育ち。1953年東京大学法学部卒業、同年日本興業銀行入行。取締役調査部長、取締役業務部長、常務取締役業務部長を歴任し、1983年に退任。経済評論家として執筆、講演、経営相談などの幅広い活動を展開し現在に至る。ローマクラブ会員。日本たばこ産業(株)・葉たばこ審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やまやま

6
アメリカ型の資本主義批判としてヨーロッパにできることを模索しています。資本主義におけるアメリカ型とライン(ヨーロッパ)型の差異として、(市場)商品として位置づけることのできる財が違い、特に住宅、都市交通、メディアといったものは市場のみに任せない方が望ましいとされています。司法(裁判)も、市場任せの訴訟社会=裁判産業の出現と皮肉っています。貯蓄性向については高齢化社会を迎え、下がらざるを得ないと思いますが、日本将来悲観論が多い中、本書を読むと前を向く気になります。顔は見えつつあるのでは。なお、新版あり。2019/05/29

ロッシ

4
アメリカはキリギリスで、それ対して、日本、ドイツがアリであることが良くわかった。しかし、どちらの資本主義経済が優れているのか、まったく分からなかった。おそらく、その優劣は、個人の価値観によるところが大きいのかもしれない。2012/04/10

水無月十六(ニール・フィレル)

3
経済学についてまだまだ勉強不足なところがあるからか、監修の久水氏によれば読みやすい訳とのことだが私はそうでもなかった。もう少し考えながら読むべきだったのかそれとも勉強不足か。なんにせよライン型資本主義とかアメリカ型とかの話を知ってから読んだ方が良さそうな気がした。アメリカ型ではなく、ヨーロッパはライン型であるべきという本書の主張と、久水氏の解説にあるでは日本型はどうだろうかという問いかけは考えてみたいと思えた。2008年の新装版なので、状況は当然変わっていると思う。2016/04/18

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