感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
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著者は生物学者。 第二次大戦直後、晩年の福来友吉と交流があり、彼の心理学の実験にもくわわっていたという。そうした縁から、私的な資料を多数用いて執筆されており、福来の生涯と実像を知るには欠かせない一冊となっている。 生誕から死、死後の顕彰までをほぼ年代順に追って書かれている。念写にも詳しく、写真資料も多い。仏教への関心や海外での活動をはじめ、福来が何をめざして研究していたのかもよく分かる。 基本的には福来を礼賛し、超心理学を肯定する立場から書かれているが、伝記的な部分に関しては充分信頼できると思う。2021/09/14
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