出版社内容情報
お局令嬢シリーズ感動の最終巻!
内容説明
新婚旅行とは名ばかりの視察旅行中のお局令嬢アレリラと冷徹宰相イースティリア。アレリラの祖父であるタイア子爵の領地を出立し、次なる目的としてやって来たロンダリィズ伯爵領は、タイア子爵領とは違った意味で驚きに満ちていた。徐々に明らかになっていく“災厄”の全貌と、その対処に動き出すイースティリア。来るべき“災厄”に立ち向かうイースティリアの決意を目の当たりにして、アレリラもまた彼への想いを新たにする―。勘違いの契約結婚からはじまったお局令嬢と冷徹宰相の物語。アフターストーリー3篇も収録した感動の最終巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
新婚旅行とは名ばかりの視察旅行中のお局令嬢アレリラと冷徹宰相イースティリア。アレリラの祖父タイア子爵の領地を出立し、次なる目的としてロンダリィズ伯爵領に向かう第3弾。タイア子爵領とは違った意味で驚きに満ちていたロンダリィズ伯爵領と、明らかにされてゆく王家の秘密。来るべき災厄を避けられそうもない状況で、同時にそれに備えてきた人たちの思いがあって、それを受け止めて覚悟を持ってやりきった夫妻の生涯がなかなか良かったです。アフターエピソードで描かれた様々な微笑ましい組み合わせもなかなか絶妙な感じでお似合いでした。2024/02/03
わたー
16
★★★★☆主人公夫婦のスタンスとして、如何にして問題を未然に防ぐかに注力しているため物語としては起伏に乏しかったものの、合間合間でのいちゃつきとその他の登場人物たちの描かれ方がとても良かった。特にボンボリーノ夫妻。ボンボリーノ自身が特異な能力を持っていたことが明かされるのだが、そんなことなどお構いなしに彼らしく生活する姿が非常に良かった。ただ、2巻、3巻と、物語開始以前に既に終わってしまっている話を延々とされたので、物語全体に占める回想の割合が多すぎるんじゃないかなと。2024/02/24
ルーシー
6
主人公夫妻の気づきに華を添える脇役陣。 ボンボリーノ夫妻が実は影の主役ではないか、と思うくらいでした。「厄災」の解決が「あれ?」という感じでしたね。 やはり独特な雰囲気のある作品でした。2025/01/19
菊地
2
うーん、過去の因縁エピソードが中心に描かれる部分はまだしも、そういった諸々の部分が「主人公夫妻とは無関係の部分で有能な王族・親族がほとんど解決してました!」みたいな展開は正直拍子抜けだし、主人公夫妻置き去り感があって正直微妙でしたね。 後日談の部分は子供なども含めて好きだっただけに、少し勿体ない部分が多い巻だった印象。2024/06/12