出版社内容情報
国王と沿岸部の諸侯の対立を解決するため南の国に渡ったヴァイト。様子のおかしい傭兵隊隊長ザカルを見張っていたところ、奴は「ヴァイト」の名を語って国王を呼び出し殺害、証拠隠滅のために死体を井戸へと投げ捨てた。国王が行方不明となり国中が混乱するなか、ザカルは国を自分のものにすべく隊を王都へと置き功績を上げようと画策する。そんな強欲の化身ザカルの狙いをわかっていたヴァイトは全力で邪魔することに……。
内容説明
貿易の権益をめぐる国王と沿岸部の諸侯の対立を解決するため南の国に渡った俺。様子のおかしい傭兵隊隊長ザカルを見張っていたところ、彼は雇い主である諸侯の手が届かない土地で「ヴァイト」の名を語って国王を呼び出し殺害、証拠隠滅のために死体を井戸へと投げ捨てた。国王が行方不明となり国中が混乱するなか、王殺しに手を染めたザカルは誰も真実を知らないのをいいことに国を自分のものにすべく隊を王都へと置き功績を上げようと画策する。しかし、俺はザカルが王殺しの大罪を犯したことも欲の塊である彼のこれからの狙いも全てわかっていた。だったら俺はザカルを全力で邪魔してやるだけだ!陰謀の渦中、ヴァイトとザカルの静かな戦いが始まる。そして、追い込まれた男は戦神に関わる「王家の秘宝」へと手を伸ばし…!?大幅加筆&書き下ろしストーリー「ミラルディア四英雄とクウォール諸侯会議」「副官クメルクの英雄論」の2本を収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 零細企業営業
22
獅子身中の虫が殺した国王から死霊術で後継が居ることを聞いて、それで獅子身中の虫をハメるが、、、 守護者が人虎族だった。。つまり魔族。さらに狼より虎の方が強いと勝手に思い込んでおり副官殿がブチギレて100対1で大暴れ。一件落着かと思ったら魔王様に不吉な影が、、、、副官殿が前世の知識で魔王様とその子供を助けられるのか!? 最後はハッピーエンドで良かった。2020/01/15
ブラフ
10
【本編完結】南の大陸の港町バッザから始まったクウォール王国編完結にして本編完結。傭兵隊長ザカル成敗、クウォールには安寧を取り戻し、最後の最後で愛娘フリーデの誕生にも間に合い大団円。フリーデはヴァイトのソウルシェイカーとゴモヴィロアの渦を生まれながらにして持ち合わせていた。これ以後は外伝としての扱いとなり、フリーデの成長物語として続くのだとか。この設定をどう活かすのか楽しみ。よって、イラストを西E田氏から交代したらしい。これにはまったくもって納得はいかないが、作者が次からは新しい物語だと言うので致し方なし。2020/02/09
ふらこ
7
おぉう、これで主人公交代かあ。お疲れさまでしたヴァイトさーん。「大丈夫、おれがついてる」のセリフにしびれました。いい旦那だ…。次からイラストも変わるんですねえ。そうねえ、今までの挿絵かなり好きだけど。女の子が主人公になるんじゃ、もっと可愛い絵柄のほうが良いね。娘ちゃんの性格どんなだか、気になります。2019/01/22
おかちゃん
2
一気に読んでしまいました。 次からは外伝だそうです。 次刊が楽しみです。2020/09/05
おやぶん
1
クウォールの騒乱がついにクライマックスを迎えます。 一方アイリアの出産も間近に迎えヴァイトの奮闘は続きます。 ある意味ハッピーエンドで終わってしまうのかと思ったら まだ続くと知ってホッとしました。2019/09/11