内容説明
久しぶりに私の唇に触れたのは、好きでもなんでもない既婚者上司の唇だった。彼氏とは違う煙草の匂い、無精髭がくすぐったい。私はきっと怒るべきだったのだ。だけど受け入れてしまっていた、潤ってしまっていた。唇だけでなく、心も体も。このキスに意味なんてないことはわかっている。もちろん愛なんてなおさら。私が彼を何とも思っていない以上に、彼にとって私はただの部下にすぎないのだから。そのキスは切なくて甘くて苦い『キストモ』の始まりだった。香織、優子、まりな、美咲、柚月、麻衣、みなみ。年齢も職業もバラバラの７人の女がキスに迷い、キスに惑い、キスを煩い、キスで繋がる物語。
著者等紹介
村上桃子［ムラカミモモコ］
小説家・脚本家。２００７年『恋するマドリもうひとつの物語たち』で小説デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Seria
2
タイトル通り、キスまではトモダチというコンセプトを元にした短編集。主人公同士は何らかの理由で繋がっている人たちという構成。コメディタッチで、笑えて、ちょっと考えて、ときどきキュンとする恋愛小説でした。面白かった。2014/11/26
194
1
タイトル買い。短編連作でさらっと読めた。『キスまではトモダチ』と言うヒロインたち。友達じゃない人とキスして友達と言い張れるかと言われたら微妙かな…？2016/05/12
Lady Grey
1
ちょっぴり乾いた女子たちがキスによってなにかを思い出したり気づいたりするお話。女友達とおしゃべりするのでもなく、彼氏とイチャイチャするのでもなく、キスだけをするトモダチ、キストモ。それぞれのお話が何となく繋がっているところがとてもよいです。ニヤニヤしながら読めます。全国の乾いている女子にオススメしたいし、男の人は読むな(なにを偉そうに！)2015/01/21
Kobayashi Fumikazu
1
何人かの女性の体験談として構成されていて、それぞれ、オチがあって面白かった。しかも、全体がきちんと関連付けられていて、まとまりの良い展開。素直に面白かったです。ちょっと、心きゅんとくるエピソードもあって。でも、この台詞、実際には嫁さんにはいえないなぁ・・・。2014/12/05
ガクシ
0
78点 ストーリーが繋がっている話は嫌いではないけれど2017/03/05
