内容説明
勇樹は幽霊が視えてしまう体質だ。運悪く魔よけの数珠が壊れたまま、客先に出向いた彼は、少女の幽霊と出会ってしまう。彼女の頼みを聞くうちに、自分にとって一番大切な人に気づく「「妹」は幽霊」。拓海は電車の窓に映る自分の顔を見て驚いた。目の下にくっきりとくまが浮かんでいたからだ。事故で死んだ嫁・麗香の幽霊ともう5年も暮らしていた。ある日、拓海に気になる女性がいることを知った麗香はその彼女を部屋に連れてくるように言うのだが…。亡くなってもなお夫を心配する嫁の思いが切ない「嫁の指定席」。やさしい幽霊が心を癒してくれる、不思議な短篇小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
non
12
それぞれの主人公の前に幽霊が現れる7つの不思議な物語。『「妹」は幽霊』、『嫁の指定席』、『かすかなひかり』が良かった。「ふられてもいいから、伝えておけばよかった、好きやったって気づいた時点でなんとか連絡を取っていればよかったって後悔したりして」「生きてる間に歩美に伝えたかったです。好きやでって」心に残るセリフでした。現実では私は霊感もなくて、もういないあの子には会うことはできなくて、話したいことがたくさんあってもできなくて。物語は軽い感じだけど、いろいろ思い出して切なくなった。あの子にもう一度会いたいな。2014/09/21
のり
8
幽霊の出てくる短編集だが、どれもホンワカ、ホロリの温かいお話ばかり。幽霊によって、自分の本当の気持ちに気づいたり、大切なものを見つける。読みやすく、あっという間に読了。2025/01/21
しろ
6
泣くほどではなかったけれど、後味は良かった。最後の腐女子の話は、他人事ではなかった…笑2015/01/30
わかめ
1
4日間の通勤時間にわたって読み終わりました!恋愛のところは泣けませんでしたが←友情関連のところはとてもうるっときて家で読んでいたらたぶん泣いていたと思います!自分の大切な人が亡くなったて見える人が表れたらわたしも高い壺を買ってでも話がしたいと思ってしまうかもしれません(笑)2015/11/12
ひろみくん
0
タイムカプセルの話題が2回でてちょっとえりきたりかなと思ってしまった。 幽霊ものが好きなのでそこそこ楽しく読めました。所々、に泣いた。2022/08/04
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