内容説明
頼む、助かってくれ!康介は救急病院に運び込まれた妻・倫子の無事を祈っていた。助かってくれたなら、あいつの言うことを何でも聞いてやる。「愛してる」だって言ってやる。また笑顔を見せてくれるなら、何だってしてやる―。妻の病気をきっかけに、絆を深める夫婦を描いた『誓いの言葉』。リストラされた夫を支える妻の葛藤を描いた『病めるときも』。突然やってきた夫婦問題を解決するセンセイがユーモラスな「夫婦のセンセイ」ほか全5篇を収録。世界でいちばん“大切なふたり”。夫婦の愛情を描いた珠玉の短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やも
75
直接的な言葉じゃなくていい、「愛してる」って伝えてますか?日本人の文化では愛を伝えることには照れがあるけど、愛は日常にすぐ埋もれてしまう事が多いけど、ここぞの時には伝えなくちゃ。一緒に過ごせる時間は有限だから。そこらへんにいるような、いわゆる普通の人たちの愛の形の短編5話。涙を流してる相手をどうにか慰めたい。笑顔が見たい。そのためには自分がやれることはいくらでもやる…。どの愛にも共通してたキーワード。言わなくても伝わることもあるけど、言わなきゃ伝わらないこともある。5話中3話は泣いてしまった😢✨★4.52022/04/18
たっつん
1
エンディングが明るくて、読後感がよかった。どの話も、お互いがきちんと思い合っていることが分かってすてきだなと思った。2016/03/03
MILKy
1
夫婦って、愛って素敵なモノなのかもしれない、そう感じさせ一冊。なかなかにウルリくる作品たちでした。2013/05/11
yamashige
1
五つの作品からなる短編集ですが、どれも短い中で読み手を涙に誘うのが本当に上手だと感じました。もちろう私も泣きました。時間とともにすべてが当たり前のように感じてしまう夫婦の関係、繋がりが、実に特別であって素晴らしいものだということを感じさせてくれます!まあ私は未婚なので夫婦についてのことは何もわからないのですが…。笑 でもだからこそ結婚された方々がこの本を読むとどういったことを感じるのかが気になるところです!2012/12/12
神戸のくまさん
1
自然に涙が溢れてきました。色々な夫婦があるのだろうけれど、そこまで愛せる相手がいれたのなら、本当に幸せだろうな。「灰になって、骨になる。」号泣しました。素直に気持ちが伝わってきて。2012/12/08