内容説明
あの夜も渋谷区円山町は雨だった―。深夜のラブホテル街、和子は売春容疑がかかったデリヘル嬢たちを事情聴取していた。セーラー服の女子高生、昼間は地味なOL、母娘デリヘル嬢…性を売り物にする女たちと対峙するうちに、和子はかつてこの地で起きた殺人事件を思い出していた。それは本能をむきだしにした女たちが犯した、美しくも悲しい事件だった。
著者等紹介
園子温[ソノシオン]
映画監督。1987年『男の花道』でPFFグランプリを受賞。以降『自殺サークル』『奇妙なサーカス』『愛のむきだし』など衝撃作を次々と誕生させ、各国での受賞作多数。『冷たい熱帯魚』は国内外を問わず絶賛されて話題を呼んだ。『恋の罪』は第64回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品。『ヒミズ』は第68回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞を主演2人にもたらした
村上桃子[ムラカミモモコ]
小説家・脚本家。2007年に『恋するマドリもうひとつの物語たち』で小説デビュー。ほかにドラマ『恋する日本語』、『マッスルガール!』をはじめ、ドラマ、映画、舞台、アニメなど幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ciel
8
映画ではなんでこうなるの?というところが文章を読んでわかった感じ。登場人物たちはどんどん堕ちていく。できれば、和子の視点も入れてほしかった。2014/12/27
マサキ@灯れ松明の火
5
映画の脚本を元に小説化されたとのことで読んでみましたが…読後感は、あまり良くないです。。2011/11/29
N.TANAKA
1
園子温の同名映画のノベライズ版で、東電OL殺人事件をモチーフにした作品みたいです。主体性のなさそうな女性が多数出てきて、作り話ですから何でもありですよね。といった印象を受けました。2016/11/03
さえ
1
警察物だったんだ2013/08/04
ゆんふぁ
1
何度読んでも考えさせられる。女は怖い?…そうかな,ごく自然な欲求だと思う。変にタブーにするからおかしな膿がたまってくんじゃないかな。2013/06/06