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Linda books!
一枚のハガキ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784803002645
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大戦末期、松山啓太ら中年部隊百名の赴任先はクジ引きひとつで決められた。終戦を迎え、この部隊のうち生き残ったのは戦線に送られずに済んだ啓太を含む六名のみ。無事帰還を果たす啓太だが、愛する妻はなんと実父と駆け落ちしてしまっていた。絶望と生き残ってしまった罪悪感に苛まれる中、啓太はあるハガキを託されていたことを思い出す。それは戦中、最前線へ送られた戦友・森川定造から「妻の友子に届けてほしい」と渡されたものだった。啓太はその使命を果たすべく友子を訪ねる。その彼女もまた、愛する夫亡き後次々と家族を失い、孤独と絶望の淵にいた。戦争にすべてを奪われたふたりは、共に生きる道を模索し始める―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

9
新藤監督の映画の脚本を元に書かれた本。戦争の悲惨さ、運命の残酷さがつくづく思い知らされる。でも、そんな中に生きる力を見られて悲しい中にも温かいものを感じた。2016/10/19

ばなな

6
会社の後輩が「読んでみて下さい」と借りた三冊の中の一冊。この単行本の帯びに大竹しのぶが天秤を担いでいる写真が印象的で本の中の女性と重ねて読んでしまう。でも本当に、この中に出てくる女性のイメージが大竹しのぶにピッタリで良く抜擢されたと感心。人を大切に思いやり愛する気持ちが大切。広い空は、何処までも続く、そして自分が幸せだと感じるまで生き続けよう。是非、映画も見てみたいと感じました。2011/10/15

それいゆ

4
アカデミー外国語作品賞候補日本代表に決まっている映画の脚本・内容だけあって、ハガキを持って訪ねていくあたりからは、自然に涙が頬を流れてきました。豊川悦司、大竹しのぶ、六平直政の姿が目に浮かんできて、ぜひ映画を観てみたくなりました。2011/10/02

こすもす

2
映画を見たいと思いながら原作を先に読むことになった。戦争の非情さ、貧しさの非情さ、読んでいて胸が詰まる。でも、人間は逞しいなとも思った。友子役の大竹しのぶを想像しながら読んでいた。それにしても、米兵と闘う前に日本兵からの虐めの部分には辟易する。いつの時代も強い物が弱い物を標的にする。2012/10/12

Saori Yamada

1
1枚の赤紙・1枚のハガキ。その1枚で、どれだけの人が人生を狂わせていったのか・・・。ラストは希望を持てるかかれ方で良かったです。2013/09/18

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