内容説明
学校へ行けなくなってしまった俺なのに、母さんはずっとやさしく見守ってくれている。母への感謝が胸を打つ『デュオ』。人生には必ず延長戦がある。その言葉を彼女は何度もくりかえして生きてきたのだろう。生きることの尊さを謳う『私と彼女の延長戦』。単身赴任中の俊一は徐々に東京の家の中に、自分の居場所が減っていることに戸惑っていた。家族の絆を描いた『理想の家庭』。万笑の母は全盲者だ。彼女は自分が母の手を引いて歩くことが嫌だった。『99のなみだ・花』収録の『太陽』のその後の家族を描いた『太陽2』。やさしい涙がこころにしみる12篇の短篇小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷん。
5
足りないものを数えたりせず、いまあるものに感謝しながら歩く。…意外に難しい。欲ばかり。2014/06/03
茜崎心葉
4
ずっと買ってるシリーズ。最初の不登校の男の子の話がよかったです。思わず泣きそうになりました・・・。展開が予想できる話が多いですが、たまにはこういう肩の力を抜いて読める本もいいと思います。2011/04/21
ありんこ
3
ベタな話が多いが、ちょっと疲れている時に読むと、気持ちが楽になれる。今回は親の深い愛情に涙涙でした。2011/06/07
73
3
みかけたら買ってしまうシリーズです。育児とか、将来的な先の事とかなんだかよくわからない不安に押し潰されそうな時には、泣いてスッキリするとまた頑張れるのだけど、自らの抱えるホントに悲しいことを思いながら涙しても辛さが増すだけなので(笑)そんな時に本や映画に御世話になる気がします。泣いた後は目の前の霧が晴れるようにスッキリしますよー。2011/04/20
ハシ
2
題名通り、心をいやす短編集。どれもちょっとしたお話ばかりですぐに読めてしまう。でも、ちょっぴり心がつかれている時、この本を読むと癒される気がする。2011/07/16