内容説明
パートに向かう途中、芽衣子は事故に巻き込まれて死んだはずだった。だが目が覚めたのはいつもと同じベッドの上。しかしそれは事故にあう日の朝だった。心残りを叶えるために与えられた最後の時間が切ない『虹』。両親の離婚で離ればなれになる賢哉と拓哉。もしあのとき僕が止めていたら家族はバラバラにならずに済んだの?必死に家族の絆を信じようとする『見えない糸』など十篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
としP
9
基本的にどの話もオーソドックスな「泣ける話」。「らっきょう」「見えない糸」がオススメ。「日本一、やさしい一日」はとても残酷だと思う。にしても、年を取ったせいか、涙もろくなったな。。。2014/08/27
suna
9
読みやすかった。号泣ではないけど、うるっときました。短い話ばかりなのに泣けました。2012/08/13
よしりん
6
どの話もほどよい匙加減(さぁ泣いてください的な押しつけがましさのない)の鳴ける短編小説集。中でも『見えない糸』と『二十六年分のドライブ』は涙腺が壊れてしまった(T_T)2014/09/17
(´-`).。oO(むな
5
泣ける短編集。この短編集の話はどれも好き。素敵。10編のお話が心をほんのりあったかくしてくれます。どれも好きです。いつまでも持っておきたい1冊。2013/06/26
優紀
5
色んな人の色んな「最後」の話。タイトルだけで泣けることが想像できますよね>_<目が見えなくなる人もいれば家族と離れ離れになる人もいる。回避できない死に直面し、最愛の人に何かを残そうとする人もいる。世界には自分ではどうにもならない理不尽で溢れている。それでも、支えてくれる人々がいる限り人は歩みを止めるべきではない。理不尽に立ち向かわねばならない。生きる勇気をもらい、そして「人」というものに期待したくなる作品だ。2013/04/16