見えない人、見えにくい人、見える人が共に楽しむ「さわる絵本」の作り方―イタリアの実践から学ぶ、絵本を通じたインクルージョン

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見えない人、見えにくい人、見える人が共に楽しむ「さわる絵本」の作り方―イタリアの実践から学ぶ、絵本を通じたインクルージョン

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  • サイズ A4判/ページ数 144p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784802513494
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0070

出版社内容情報

誰もができる、読書バリアフリーに向けた「小さな革命」の始め方
1970年代から障害の有無にかかわらず、地域の学校で共に学ぶインクルーシブ教育が行われているイタリアで育まれた、誰もが一緒に読むことのできる「さわる絵本」。

本書では、これまでに制作されてきたアイディアに溢れ、インスピレーションを与えてくれる美しい「さわる絵本」の作品群とともに、その独自の方法論や道具・素材を明示した具体的な制作方法を紹介します。加えて、イタリアにおける「さわる絵本」の制作・普及を牽引してきたコンクールやワークショップをはじめ、図書館や美術館などとの密接な協働、さらには地域や国を超えて情報を共有するネットワークづくりまで、関係者たちの実践方法や現場の声なども知ることができる手引き書です。本書を読むことで、私たちの暮らす社会において「インクルーシブな読書」を実現するための、すべての人にひらかれた「小さな革命」に参加する手がかりを得ることができます。

本書の著者ロベルタ・ブリッダ氏は、イラストレーター、製本家、美術教育者、研究者など複数の顔をもち、「さわる絵本」の論文執筆や研究、幼稚園・小学校の教師を目指す学生たちへの美術教育、そしてイラストレーターとしても活動するとともに、実験的なさわる絵本の制作、展覧会、ワークショップに力を注いできました。また、本書に詰め込まれたさまざまなアドバイスはすべて、2011年よりイタリア全国さわる絵本コンクール「トッカ・ア・テ!(TOCCA A TE!)」を主催し、「さわる絵本」の制作・普及に尽力してきた全国視覚障害者支援施設連盟(Federazione Nazionale delle Istituzioni Pro Ciechi ETS)が、その長年の活動と経験をもとに有用な情報だと認めたものです。

翻訳・監修を手がけるのは、長年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展のコーディネートを手がけ、「トッカ・ア・テ!」の審査員を務めるなど、文化メディエーターとして活躍する森泉文美氏です。また、イタリア・ボローニャ国際絵本原画展を毎年開催する板橋区立美術館において、イタリアの「さわる絵本」の収集・調査、「さわる絵本」に関連した展示〈触って「視る」ボローニャ展〉や〈「視る」を超えて〉プロジェクトを牽引してきた同館館長の松岡希代子氏、そして日本で長きにわたって視覚障害者の「さわる文化」の育成に尽力し、視覚障害者の文化向上に貢献した個人・団体に贈られる本間一夫文化賞を受賞した大内進氏が監修を担当します。


【目次】

8 まえがき(ステーファノ・アルファーノ、ピエトロ・ヴェッキアレッリ)
10 はじめに(ロベルタ・ブリッダ)
12 日本語版に寄せて(松岡希代子、ロベルタ・ブリッダ、ピエトロ・ヴェッキアレッリ)

16 第1章 さわる絵本をめぐるイタリアの実践:現場から
18 イタリア全国さわる絵本コンクール「トッカ・ア・テ!」(ステーファノ・アルファーノ、ピエトロ・ヴェッキアレッリ)
19 さわる絵本と展覧会(ステーファノ・アルファーノ、ピエトロ・ヴェッキアレッリ)
20 読書推進プロジェクト「コン・タット」:図書館における、さわる絵本のアクティブな活用(ジュリアーナ・リウンオ、ガイア・チャンファネッリ)
21 図書館による、図書館のための「コアビタト」プロジェクト(アンドレーア・デルウオーモ)
22 さわる絵本とワークショップ:インクルーシブ教育のための想像的なツール(ジュリア・フォスコロ)
23 美へのアクセス:美術館とさわる絵本(ミケーラ・トネッリ、アントネッラ・ヴェラッキ)
24 美にふれる教育はなぜ必要か?(バルバラ・ダンブロージオ)
26 日常生活とさわる絵本:さまざまな証言

28 第2章 さわる絵本の作り方
32 [1]さわる絵本とは何か?
36 [2]さわって読む手:手の機能を使った「ハプティック」な読書の特徴 
40 制作を始めよう:身体、もの、空間
42 制作を始めよう:空間における、ものの表現
44 [3]制作を始めよう:基本のルール、使用する道具と素材、さわる絵本のプロジェクトの構想と制作
48 使用する道具
49 素材
50 素材を探そう!
52 [4]プロジェクトの企画と内容
54 [5]さわって「みる」イメージ
56 素材のコラージュ
58 布絵本の中のイメージ
60 型抜き(ダイカット)加工
62 エンボス加工
64 イメージの隆起印刷
66 実物の活用
68 手、耳、鼻で読む、さわる多感覚絵本
70 [6]さわる絵本のテキスト
72 点字とは何か?
76 ルイ・ブライユと革命的な文字体系の誕生
78 点字が開発される以前の時代
82 [7]製本と絵本のフォーマット(形状や判型)
84 紙:坪量、原料、繊維の方向
86 ノドに幅をもたせたハードカバーのファイル型製本
92 スパイラルリング製本と留め具を用いた製本
98 ジャバラ折り製本
104 カード型、そのほかのフォーマットのさわる絵本を収める函やブックケースなど
110 さわる布絵本の製本
112 型破りなフォーマットの絵本:さわる絵本と身体、空間、遊び
116 学校で作るさわる絵本:小さなさわる絵本の製本

125 注釈・引用元
127 参考文献
134 訳者あとがき(森泉文美)
136

内容説明

誰もができる、読書バリアフリーに向けた「小さな革命」の始め方。1970年代からインクルーシブ教育を実践してきたイタリアで育まれた「さわる絵本」。本書では、これまでに制作されたアイディア溢れる美しい作品群と共に、その独自の方法論や、道具・素材を明示した具体的な制作方法はもちろん、さわる絵本の制作・普及を支えてきたコンクールやワークショップ、図書館や美術館との密接な協働、さらには地域や国を越えて情報を共有する豊かなネットワークづくりまで、その幅広い取り組みを紹介する手引き書です。

目次

第1章 さわる絵本をめぐるイタリアの実践:現場から(イタリア全国さわる絵本コンクール「トッカ・ア・テ!」;さわる絵本と展覧会;読書推進プロジェクト「コン・タット」:図書館における、さわる絵本のアクティブな活用;図書館による、図書館のための「コアビタト」プロジェクト;さわる絵本とワークショップ:インクルーシブ教育のための想像的なツール;美へのアクセス:美術館とさわる絵本;美にふれる教育はなぜ必要か?;日常生活とさわる絵本:さまざまな証言)
第2章 さわる絵本の作り方(さわる絵本とは何か?;さわって読む手:手の機能を使った「ハプティック」な読書の特徴;制作を始めよう:基本のルール、使用する道具と素材、さわる絵本のプロジェクトの構想と制作;プロジェクトの企画と内容;さわって「みる」イメージ;さわる絵本のテキスト;製本と絵本のフォーマット(形状や判型))

著者等紹介

ブリッダ,ロベルタ[ブリッダ,ロベルタ] [Bridda,Roberta]
イラストレーター、製本家、美術教育者、研究者。イタリア、ヴェネト州ベッルーナ生まれ。2005年よりスペインを拠点とする。ヴェネツィア建築大学(IUAV)で建築学を専攻し、同じくヴェネツィアのスクオーラ・インターナツィオナーレ・ディ・グラフィカをはじめ、イタリア国内外の複数の機関で製本や版画の技術を学ぶ。2015年からはバルセロナ大学(UB)教育学部応用教育学科で非常勤講師を務めるほか、カタルーニャ地方のさまざまな美術学校や教育機関とも協力し、オランダ、フィンランド、チェコでも教育活動やワークショップを実施。2021~2023年にかけて、バルセロナ大学で学際的芸術教育の修士号を取得し、2023年からはヴィック大学(UVIC-UCC)の博士課程に在籍し、さわる絵本とその教育的な応用に関する研究を行っている

森泉文美[モリイズミアヤミ]
美術史研究者、翻訳家、文筆家、文化メディエーター。1963年東京都生まれ。1975年までニューヨークに育つ。東京外国語大学イタリア語学科卒業、東京大学教養学部比較文化比較文学修士課程修了。1988年にイタリア政府給費留学生としてイタリアに渡り、ボローニャ大学文哲学部歴史学科を卒業。2002~2009年ローマ大学東洋学部日本語日本文学学科非常勤講師。1989年よりイタリア・ボローニャ国際絵本原画展のコーディネーターを務める。ドキュメンタリー映像も制作。2021年よりイタリア全国さわる絵本コンクール「トッカ・ア・テ!」の審査員を務める。児童の語学教育や日本文化普及のワークショップも実施する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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