出版社内容情報
NFT が生み出した、仲介者を必要としないクリエイター経済。多くの人々がこのムーブメントに心を掴まれ、共創の力により止まることなく走り続けている。投資家たちの注目を浴びる華々しいプロジェクトの背後にも、クリエイターたちの過去の多くの試みやリアルな活動があったことを知っておいてほしい。本書の役割は、変化のスピードの速い領域において、アーティストたちが繰り広げた数々の実践を集め、興味深いこの領域の特性を描き出すことである。
本書では、多面的な角度から現在のNFT の状況を解説するとともに、現在へと繋がる歴史にも目を向ける。この世界同時進行のムーブメントは、連綿と続いてきたコンピュータアートの歴史だけでなく、既成のアートのあり方も書き換えていくだろう。識者はどう見ているか。そしてあなたは、どう見るか。アーティスト、キュレーター、エンジニア、リサーチャーなどさまざまな視点を借りて可能性を追う一冊。
目次
1 PFP/Collectable‐新しいデジタルアイデンティティの誕生
2 Pixel Art‐ピクセルアートの美学
3 On‐Chain‐ブロックチェーン上のアート
4 Generative Art‐コードから生まれたアート
5 Digital Art‐加速するデジタルアートの進化
6 Play to Earn‐ゲームが拓く共創の可能性
APPENDIX NFT Early Era‐クリプトアートの初期シーン