内容説明
社会変革をもたらすアーティストの思考法。一人ひとりの「夢想」が未来を救う―RCAで学んだ長谷川愛による、MITメディアラボ&東大生への講義。巻末収録:革命のアイデアを引き出すワークキット。切り離せるカード付き。
目次
1 夢想から始まる革命の道筋
2 アートに学ぶ革命の方法
3 社会のためのスペキュラティヴ・デザイン
4 アジアから考えるスペキュラティヴな未来
5 日本の実践者に聞く、社会を変えていく思考法
6 20××年の革命家のワークキット
Appendix 革命の手引き―推薦図書&作品リスト
著者等紹介
長谷川愛[ハセガワアイ]
アーティスト、デザイナー。バイオアートやスペキュラティヴ・デザイン、デザイン・フィクションなどの手法によって、テクノロジーと人がかかわる問題をテーマとする作品を発表する。IAMAS卒業後、渡英。2012年英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)にてMA修士号取得。2014年から2016年までMITメディアラボにて研究員、MS修士号取得。2017年4月から東京大学特任研究員。“(不)可能な子供((im)possible baby)”が第19回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞。森美術館、アルスエレクトロニカなど、国内外で多数展示を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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センケイ (線形)
12
社会に働きかけるとき、創作を通じて何ができるかというアプローチ。技術の活用は勿論、働きかけが逆にアイデアのソースになっている事例など、どのようなテーマがありうるかが多角的に拾われていくところが、読み進めていく中で常に刺激的。自分は直接創作をする人間ではないけれども、日々の営みを通じる中でも何か社会に望んだ影響をもたらせるのではと思い、希望を持てる。2022/03/20
Tenouji
9
批評行為は、どこに行ったんだろう、と思ってたけど、こんなところにいたw。組み合わせによる想像力、創造力が、社会批判につながるんだね。クリティカル・デザインとも同じなのだろうか。2020/03/04
瀬川音羽
1
はっとするようなアイデアや、価値観をひっくり返される発想に溢れた、とても面白い本。 自分のものづくりや、発信にどうしても活かしたいと思える本。 これからの未来を作っていくためにとても役立つ本。 2020/10/18
TOMYTOMY
1
理解できないところもありながら、今を捉えてる美術作家2020/06/28
コガ
1
遅まきながらスペキュラティヴデザイン。スペキュレーション(思弁)の名の通り、「なぜ、どうしてそうなったのか」「どのように解決するのか」と問題提起・課題解決として訴えかけるアート。日本で感じる個人の感傷としてのアートへの違和感を喝破してくれる。2020/06/11