内容説明
サービス/プロダクトづくりの死角から生まれるユーザーと不釣り合い(=ミスマッチ)なデザイン。その解消への道を、元Microsoft、現在はGoogleでインクルーシブデザインをリードする著者が指南!
目次
1 インクルーシブへ、ようこそ
2 シャットインとシャットアウト
3 排除のサイクル
4 インクルーシブデザイナー
5 人々とともに、人々のために
6 マッチメイキング
7 標準などというものはない
8 愛と絆の物語
9 インクルージョンは未来をデザインする
著者等紹介
ホームズ,キャット[ホームズ,キャット] [Holmes,Kat]
2014年から2017年まで、Microsoftでインクルーシブデザイン部門の主任ディレクターを務める。『ファスト・カンパニー』誌から同誌が選ぶ「最もクリエイティブなビジネスパーソン」のひとりとして彼女の名前が挙げられている。2018年からはGoogleに移り、世界で最も影響力のあるテクノロジーをインクルーシブに開発するべく精力的に活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
34
インクルーシブ、包摂。まずは、この概念の理解からスタート。ところが、なかなか難しいというのが本音。ぼんやりとは想像できるのだが、自分の中で言語化しきれない。それでも、何故、これが大切なのかが感じ取れる。似たような言葉に、ユニバーサルがある。 インクルーシブデザインは一人一人違うことを言い、 ユニバーサルデザインは汎用的なことをいう。極端な人たちに視点を置く。そこからカバーできたことを、全体に広げる。これからこの視点を根っこに置きたい。2021/03/09
カエル子
3
誰にでも合うものを目指していたら、誰にも合わないものが仕上がった…とならないようペルソナをつくり、ペルソナの気持ちに寄り添った人間中心設計を目指してきた業界が次に向き合う問いはおそらく「どの人間が人間中心設計の中心にいるべきなのか?」だ。そこで「平均人」しか考えられないようであればインクルーシブデザインは遠い。one-size-fits-allがユニバーサルデザインで、one-size-fits-oneがインクルーシブデザイン。後者を大勢のユーザーへと拡張するというのが軸。そしてまずはアクセシビリティ。2022/07/16
hiroki
1
障害は個人の健康状態ではなく、ミスマッチなヒューマンインタラクションを意味する。 アクセシビリティは性質、インクルーシブデザインは方法。ユニバーサルデザインは成果物の特性。 インクルーシブデザインは一人一人違い。 ユニバーサルデザインは汎用性。 ペルソナ・スペクトル ひとりのために解決したものを大勢へと拡張する方法。2020/06/28
Kitamuu
1
デザイナーやエンジニアはたいてい個人的な前提でユーザーを単純化して考える。インクルーシブデザインとは。一人一人違うこと。ユニバーサルデザインは、汎用的である。自分が作るものにおける最大のミスマッチを調べる。我々は排除された人々から学ぶことができる。彼らの見解は最大の難問のいくつかをとかす鍵になるだろう。2019/06/20